治具の概要と導入によるメリット

治具は英語のjigの当て字で、工業製品の組み立てや溶接などの加工、検査時に工作物の位置決め、固定、そして加工を行う誘導をするための補助工具の総称です。

そのため、基本的には常に正しい位置に工作物を固定し、加工を誘導するガイドの役割を果たすことが求められ、設置や取り外しが容易であることも重要です。

また切削、熱処理、研磨などの金属の加工の際の固定器具としてよく使用される取付具(fixture)も、加工ガイドがついていない場合でも広い意味で治具の一種として扱われています。

この治具を導入することによって、加工品の品質を一定に保ち、量産することが可能になるため生産効率の向上やコストダウンに繋がります。

したがって現在は大量生産する部品などに大きなメリットがあるといえます。

さらに、個人の経験や技能に依存せずに作業を行うことができるようになるため、少子高齢化によるベテラン作業員の退職や慢性的な人手不足といった社会的問題の対策という効果も期待されています。

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